日本の夏の風物詩とも言える「土用の丑の日」に欠かせない「うなぎ」。
栄養が豊富で親御さんの間で注目されていますが、子どもに何歳から食べさせても大丈夫なのでしょうか。
この記事では、子どもがうなぎを食べ始める最適な時期や注意すべき点を紹介します。
子どものうなぎデビューを考えている保護者に役立つ内容です。
子どもにうなぎを食べさせる適切な年齢とは？
「うなぎ」は特別な日のご馳走ですが、親御さんの中には、自分の子どもにいつから食べさせたらいいのか悩む方も多いですよね。
ここでは、子どもにうなぎを食べさせる適切な年齢について詳しく解説します。
乳幼児へのうなぎの与え方は？
厚生労働省の離乳食ガイドラインにはうなぎの記載はありませんが、白身魚に分類されるうなぎは、離乳食初期から与えても大丈夫とされています。
ただ、うなぎは他の魚より脂肪や小骨が多く、塩分の高い調理法が一般的です。
そのため、1歳半を過ぎた子どもに、量を調整しながら与えることをおすすめします。
アレルギーの可能性もあるので、少量から始め、味付けにも気をつけましょう。
1歳と2歳の子どもへのうなぎの与え方
お祝い事や家族の集まりでうなぎを食べる際、子どもにもその味を楽しませたいと思う親御さんは多いでしょう。
うなぎを子どもにいつから与えても安全かという明確なガイドラインはありませんが、1歳や2歳の子どもであれば、通常うなぎを与えても大きな問題はないと言えます。
ただし、食べさせる量は少なめにし、子どもがもっと食べたいと言っても親が適切な量を決めることが重要です。
3歳の子にうなぎを与える際のポイント
子どもが3歳になると、多くの家庭では大人と同じメニューを食べるようになります。うなぎを3歳の子どもに与える場合、2〜3切れ程度が適量とされています。また、香辛料である山椒は3歳以上の子どもに与えるのが好ましいです。子どもが喜ぶようにちらし寿司、うなぎご飯、うなぎおにぎりなど、子ども向けにアレンジしたうなぎ料理の提供も良いでしょう。
うな丼やうな重を子どもにいつから食べさせていいの？
うな丼やうな重を子どもに食べさせる場合、特に年齢に注意する必要があります。
皮付きのうなぎは消化器官や歯が十分に発達していない子どもには食べさせるのが難しく、トラブルの原因となることがあります。
安全にうな丼やうな重を食べられるようになるのは、消化器官が十分に成熟する8歳から10歳頃が目安です。
子どもにうなぎを食べさせる際の3つの注意点
子どもにうなぎを食べさせる時は、次に示す3つの大切なポイントを頭に入れておきましょう。
これらを詳しく見ていきます。
うなぎの小骨と皮への注意
うなぎには小骨や皮が多く含まれているため、小さな子どもには食べにくい食材かもしれません。
子どもがうなぎを安全に楽しめるよう、小さく切ってご飯に混ぜてあげるなどの工夫が有効です。
万が一、子どもが小骨を喉に詰まらせた場合は、自宅での対処はせず、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
軽度の場合は自然に解消することもありますが、苦しみを伴う場合は速やかな対応が必要です。
蒲焼きの味付けに注意
大人には美味しい蒲焼きのタレですが、幼い子どもには塩分や糖分が強すぎることがあります。
幼児の健康を考えると、塩分や糖分が多い食品は避けるべきです。
子どもにうなぎの蒲焼きを与える場合、大人とは別に味を薄めたものを少量与えるか、塩分や糖分が控えめの白焼きを選ぶのが良いでしょう。
栄養の摂りすぎに注意、特に就寝前
うなぎはビタミンA、B1、B2、E、DHA、EPAなど多くの栄養素を含む栄養豊富な食材です。
これらは免疫機能の強化、疲労回復、発育の助け、酸化防止などの効果を持っています。
ただし、これらを含むうなぎを夜に大量に食べさせると、子どもが眠れなくなる可能性があるため、食べる量には注意が必要です。
うなぎとアレルギーの関連性
うなぎを食べることで、子どもも大人もアレルギー反応を示す場合があります。うなぎに関連するアレルギーの一般的な症状には、次のようなものがあります。
- 全身に出るじんましん
- 喉のかゆみ
- 唇や口内の腫れ
- 顔の腫れやむくみ
子どもがうなぎを食べた後、これらの症状が現れたら、早急に小児科を受診することが大切です。
うなぎアレルギーの主な原因は通常、魚介類のアレルギーであることが多いです。
魚の筋肉に含まれる「パルブアルブミン」というタンパク質がアレルギーを引き起こすとされており、この成分は様々な魚に含まれています。
そのため、子どもがうなぎアレルギーを発症した場合は、他の魚類に対しても注意が必要です。
まとめ：安全にうなぎを楽しむコツ
うなぎは厚生労働省の離乳食ガイドラインに特別な記述がなく、「いつから食べても問題ない」という明確な基準が設けられていません。
そのため、保護者の中には子どもにいつからうなぎを食べさせるか迷う方もいるでしょう。
しかし、多くの場合、1歳半を過ぎた頃や2歳、3歳から少しずつ与えることが一般的です。
うなぎは栄養豊富ですが、量や味付けに注意しながら、子どもが喜んで食べられるよう配慮することが重要です。
