レトロ喫茶店は、今日も元気に営業中!

津市高茶屋・国道165号沿い、赤い屋根と白い壁が目印の喫茶店『SyaLuLu』。築約55年という店舗は、これまでに別の経営者によるステーキ店や喫茶店などを経て、2020年1月に喫茶店『SyaLuLu』として営業をスタートしました。

店内はレンガや塗り壁、暖炉やレトロな照明など、とにかく“エモい”空間。

「この雰囲気が気に入り『どうしてもここでお店をやりたい!』と、何度も大家さんに家賃交渉に行きました」と笑うのは、SyaLuLu店主の杉田千鶴さん。

その甲斐あってオープンにこぎつけたのも束の間、開店直後にコロナが流行してしまい、順調なスタートとは言えなかったそう。
「お弁当の販売を始めたり、大規模な店内の改装をしたり、試行錯誤の毎日でした」と杉田さんは振り返ります。しかしこうした挑戦が功を奏し、少しずつ地域の皆さんに愛されるお店に成長。今では「お弁当なら」「子連れでランチをするなら」「お腹いっぱい食べるなら」など、地域の皆さんにとってなくてはならない存在となりつつあります。
ボリューム満点の日替わり弁当がワンコイン!

コロナ禍を乗り切るために、SyaLuLuが最初に取り組んだのがお弁当の販売。
日替わり弁当はワンコイン500円。プラス100円で蓋が閉まらないほどにご飯もおかずも大盛りになるというから驚きです。ちなみに一番人気の日替わりメニューは、柔らかくてジューシーなモモ肉を使用している『チキンカツ弁当』。

その他、鮭弁当やパスタなどは600円、オムライスは650円。メニューが選べるのも嬉しいですね。

「以前私は企業内の食堂&カフェで働いていました。企業の食堂って安くてボリュームがあるんです。その感覚が身についてしまったのかな」と杉田さんは笑います。
ボリューム満点なお弁当は、ご近所の学校の先生や生徒、工場で働く方々などに大好評で、近くの企業などにはご主人が配達もしているのだそう。
「温かいものをお腹いっぱい食べていただきたいので、オーダーが入ってからつくるのが当店のこだわり。そのため少しお待たせしてしまうことがあり、それが今一番の悩みです。でもやっぱり出来立てを食べてほしいんですよね…」と、その言葉の端々から、3児のママである杉田さんの母性あふれる優しさが感じられます。

「お店でしか食べられないメニューもあるので、ぜひ店内でゆっくり召し上がっていただきたいです」と杉田さん。SyaLuLuは喫茶店ですから、店内メニューも豊富です。
一番人気は、熱々の鉄板にミートパスタ、その上にたっぷりチーズがとろける『鉄板焼きチーズミートパスタ』。食べる前に写真を撮る人続出の“映えメニュー”です。
一方で杉田さんイチ押しメニューは『鉄板ナポリタン』だそう。ほかにもソースが選べるオムライスや各種パスタなど、おいしそうなメニューばかりで迷ってしまいますが、何にしようか迷うのも楽しみのひとつかもしれませんね。
お弁当の販売の次に取り組んだのは、店内の大規模な改装。
「もともとお子さま連れのママさんが入りやすい喫茶店にしたいという思いはありましたが、オープン当初は資金の問題などもあり実現できなかったんです。コロナ禍になり何かできることはないかと模索している中で、補助金などを活用して2階に“キッズスペース”をつくる決断をしました」と杉田さん。

それまでは外階段を利用しなければ2階への行き来ができませんでしたが、改装によって店内に階段を設置。2階に広々キッズスペースを設けると、たちまち子育て家庭注目のお店となりました。

大きなジャングルジムやぬいぐるみ、おままごとセットなどの子どもが喜ぶおもちゃが揃うだけでなく、子ども用の椅子やバウンサー、おむつ替えベッドや授乳スペースなど、子育て家庭に嬉しい配慮がいっぱい。

キッズメニューの充実はもちろん、離乳食も用意されています。
「私も小さい子どもがいるので『こんなものがあったら嬉しいな』というものを用意しています。トレーニング箸もありますよ(笑)」。これも3児のママである杉田さんならではの目線ですね。
津がんばるマルシェでは、毎週月・火・木曜日にお弁当を販売中。「ハンバーグや味噌カツ、からあげ、チキン南蛮など、いろいろなお弁当を取り揃えています。ぜひお弁当をきっかけにSyaLuLuを知ってもらい、ご来店いただきたいです」と杉田さん。

子どもから大人、学生も、おじいちゃんおばあちゃんも、みんなが居心地のいいお店『SyaLuLu』。コロナに負けず今日も元気に営業中です。ぜひご来店ください。
■SyaLuLu(シャルル)
住所:津市高茶屋小森町1312-1
営業時間:9~16時(ラストオーダー14時30分)
定休日:日曜・祝日