羽田空港への到着時、駐車場を探す苦労とそれによる飛行機の乗り遅れの不安は、多くの方が抱える懸念です。
本稿では、羽田空港の駐車場予約で知っておくべき便利なテクニックをご紹介します。
事前予約で余裕を持った空港へのアクセスを計画している方は、この情報が役立つはずです。
羽田空港駐車場予約に必要な基本情報
まずは、羽田空港の駐車場空き情報をリアルタイムで確認できる公式サイトの存在を知っておきましょう。
これがあなたの駐車場選びの強い味方になります。
羽田空港の各ターミナル駐車場の収容台数と予約情報
各ターミナルごとの駐車場は以下の通りです。
- P1（第1ターミナル）：2,351台、予約不可
- P2（第1ターミナル）：2,343台、予約可能
- P3（第2ターミナル）：2,451台、予約可能
- P4（第2ターミナル）：2,425台、予約可能
- P5（第3ターミナル）：約3,000台、予約可能
羽田空港駐車場の予約受付期間とその方法
予約開始のタイミングは、P2とP3が使用日の30日前の午前10時から。
P4とP5は使用日の30日前の午前0時からとなっています。
- P2とP3の予約例：8月3日利用の場合、7月2日の午前10時以降に予約が必要です。
- P4とP5の予約例：同じく8月3日の午前10時利用予定であれば、7月2日の午前0時以降に予約できます。
選ぶ駐車場によって予約開始時刻が異なるため、希望の日時に合わせて使用日の30日前の予約開始時間から早めに予約を入れることがおすすめです。
特に長期休暇前は、予約開始とともに満車になることもありますので、事前の会員登録が重要です。
全体でいくつの車を予約できるか？
P2、P3、P4の駐車場には、それぞれ約500台分の予約枠が設定されています。
P5では、プライベート、一般、障害者用を含め、合わせて75台分の予約が可能です。
羽田空港が最も混み合う時期
羽田空港は、特に以下の時期に混雑します。
- 春休み
- ゴールデンウィーク
- 夏休み（特にお盆時期）
- 冬休み
- 年末年始
羽田空港の公式駐車場ウェブサイトでは、令和5年の混雑する期間が次のように案内されています。
この情報を計画立てに活用しましょう。
- ゴールデンウィーク：2024年4月26日（金）～ 2024年5月6日（月）まで
- 夏期：2024年7月12日（金）～ 2024年9月1日（日）まで
- 年末年始：2024年12月20日（金）～ 2025年1月5日（日）まで
※上記期間中は、P1及びP4駐車場で特別料金が適用され、通常より料金が高くなります。
羽田空港駐車場の予約方法
羽田空港駐車場を予約する前に、会員登録を完了させることが重要です。
以下のウェブサイトから予約を行う際、予約開始時刻に会員登録を行っていると、希望の予約を逃してしまう可能性があります。
そのため、予約開始日より前に、余裕をもって会員登録をしておきましょう。
会員登録に必要な情報は、氏名、メールアドレス、電話番号、車のナンバープレート、パスワードです。
ウェブサイトで新規会員登録を行うと、入力したメールアドレスに確認メールが送られます。
そのメール内のリンクをクリックし、表示される指示に従って本登録を完了すれば、会員登録が完了します。
羽田空港の駐車場混雑状況
公式ウェブサイトでは、P2、P3、P4、P5各駐車場の混雑情報を詳細に確認できます。
日にちごとに色分けされた混雑情報を事前にチェックしておくと、駐車場をスムーズに利用する際に役立ちます。
公式駐車場が満車の場合の対策
羽田空港周辺には、公式駐車場以外にも民間の駐車場や貸し駐車スペースが豊富にあります。
公式駐車場が満車の場合、これらの民間施設の利用も一つの選択肢です。
民間駐車場の利用
民間駐車場は、空港から少し離れた場所に位置することが多いものの、割安な駐車料金や、空港までの無料送迎サービスを提供していることもあります。
「軒先パーキング」という登録無料の駐車場予約サイトでは、市場価格よりも安く駐車場を予約できます。
> 軒先パーキング
目的地周辺の施設名で検索することが可能なので、手軽に駐車スペースを見つけ、予約することができます。
軒先パーキングの公式サイトでは、利用者が求める条件に合った駐車場を簡単に見つけることが可能です。
羽田空港を利用する際に公式駐車場が満車であっても、このようなサービスを活用することで安心して駐車場を確保できるでしょう。
「akippa」を使って見つける個人の駐車スペース
「akippa」は、利用されていないスペースを駐車場として提供するサービスで、目的地の近くにある便利な駐車場を簡単に探せます。
予約は最長で30日前から可能で、1日単位や15分単位で予約をすることができます。
地名や施設名で簡単に検索できるので、使い勝手が非常に良いです。
下記は、羽田空港周辺の民間駐車場を示す実際のサイトのスクリーンショットです。
たくさんの民間住宅が駐車スペースとして登録されていることがわかります。
羽田空港周辺の民間駐車場
民間駐車場から羽田空港へどう行く？
民間の駐車場から羽田空港までの距離は比較的近いものの、荷物を持っていると徒歩移動は難しいでしょう。
主に移動手段として考えられるのは、電車とタクシーです。
タクシーを利用する場合、事前に配車アプリで予約しておくとスムーズに移動できます。
駐車場予約が取れなかった時の対応策
もし公式・民間の駐車場のどちらも予約できなかった場合の対処法をご紹介します。
定期的に予約サイトをチェックする
羽田空港の駐車場予約サイトには、キャンセル待ち通知機能はありませんが、予約キャンセルが出れば新たに予約できるようになります。
そのため、利用予定日が近づいてきたら、サイトを定期的にチェックし、空いた予約枠がないか確認することが重要です。
繁忙期は早めに駐車場へ
羽田空港の駐車場は、当日先着順で利用できるスペースがあります。
特にP1は予約枠がなく、全てが当日利用枠なので早い者勝ちです。
週末や夏休みなど繁忙期は、当日枠もすぐに満車になり、数時間待ちになることも。
繁忙期には数時間前に出発し、早めに空港に到着することをお勧めします。
運転手以外は先にターミナルへ
もし駐車場が満車であることが分かったら、運転手以外の同乗者は、ターミナルで先に降ろしておくと良いでしょう。
これにより、運転手が駐車場を探している間に、同乗者は空港内でショッピングを楽しんだり、展望台で時間を過ごしたりすることができます。
また、特定のゴールドカードを持っていれば、空港ラウンジの利用も検討できます。
ゴールドカードに付帯するサービスの中には、空港ラウンジを無料で利用できるものがありますが、すべてのゴールドカードがこのサービスを提供しているわけではありません。
事前にカードのサービス内容を確認し、条件に合う場合は、同乗者にラウンジでくつろいでもらうのも一つの方法です。
これにより、同乗者は待ち時間を快適に過ごすことが可能になります。
羽田空港駐車場の利用法と空き情報の確認
公式ウェブサイトでの駐車場空き情報のチェック
羽田空港の公式ウェブサイトでは、駐車場の最新の空き情報をリアルタイム（約3分おき）で提供しています。
このサービスを利用することで、出発前に駐車場の利用状況を把握することができます。
駐車場入口のライブ映像を確認
公式ウェブサイトでは、駐車場の入口や屋上部分の様子をライブ映像で確認できます。
これにより、実際の混雑状況を視覚的にチェックすることが可能です。
羽田空港駐車場の予約が取れない時の駐車のコツ
「羽田イノベーションシティ」での駐車場利用
羽田空港の隣にある「羽田イノベーションシティ」では、190台の駐車スペースを提供しており、24時間利用可能です。
初めの30分無料、以降は7時間まで30分ごとに150円、24時間超過後は60分ごとに300円、1日の最大利金は2,100円です。
羽田イノベーションシティから空港までの移動には、タクシーが適しています。
「羽田エアポートガーデン」駐車場の活用
2023年1月に開業した「羽田エアポートガーデン」は、第3ターミナル直結の便利な位置にあり、約440台の駐車スペースを有しています。
24時間営業で、支払いには現金、クレジットカード、電子マネーが使用できます。
普通自動車の場合、予約料金1回1,400円、1時間ごとの駐車料金は300円（多客期は500円）、24時間の最大料金は7,200円（多客期は12,000円）です。
注意点として、長時間の利用は高額になりがちですが、予約料金は必須ではありません。
他のターミナル駐車場を使う方法
目的のターミナルの駐車場が満車でも、無料のシャトルバスを利用して他のターミナルの駐車場から簡単に移動できます。
前日に羽田空港周辺で宿泊し、翌日に駐車
駐車場の予約が取れなかった場合でも、羽田空港周辺のホテルや休憩施設で前泊することで、早朝から駐車場を利用することが可能になります。
これにより、出発日の朝に焦ることなく、余裕を持って空港へと向かうことができます。
まとめ
羽田空港での駐車場をスムーズに確保するためには、事前の準備と情報の収集が非常に重要です。
公式ウェブサイトで提供される駐車場のリアルタイム情報や、駐車場入り口の様子を映し出すライブカメラを活用して、現在の駐車スペースの状況をチェックすることが必要です。
また、羽田イノベーションシティや羽田エアポートガーデンのように、空港のすぐそばにある商業施設の駐車場を賢く使うことで、便利かつコスト効率良く駐車場を利用できます。
これらの施設から空港までは、タクシーを使って移動することが一般的です。
さらに、空港内の異なるターミナル間をつなぐ無料シャトルバスを利用することで、もし目的のターミナルの駐車場が満車だった場合でも、他のターミナルからでも容易に移動することが可能です。
また、空港周辺で一泊して翌日に駐車場へ向かうという方法も、駐車スペースを確保するための効果的な戦略となり得ます。
結局のところ、羽田空港の駐車場を効率よく利用するには、公式情報のチェック、周辺の駐車場利用、無料シャトルバスの活用、さらには前泊を検討するなど、複数のアプローチを組み合わせることが重要です。
これにより、旅行の出発をより快適に、ストレスなく迎えることが可能になります。
