DIYを楽しむ時や子供のおもちゃの電池を交換する際に、どの方向にネジを回せば良いか迷うことがよくあります。
時には、ネジが硬すぎて全く動かないことも。
この記事では、ネジをスムーズに緩めるための正しい方向と、ネジを傷つけずに解除するためのテクニックやコツを紹介します。
ネジを緩める正しい方向は?
ネジの緩め方
大抵のネジは「右ねじ」と「左ねじ」の二種類が存在し、一般的な家庭用品では右ねじが主流です。
このため、基本的にネジを緩める際は「反時計回り」、つまり左方向に回すことを覚えておくと良いでしょう。
忘れやすい方のためには、「反時計回り」というルールを記憶しておくと便利です。
簡単な覚え方としては、以下の例を参考にしてください。
- ペットボトルや瓶の蓋
- 水筒の蓋
- 蛇口
これらのアイテムは、左に回すことで開けられます。
特殊な「左ねじ」とその見分け方
特定のシチュエーションでは、間違った接続を避けるために「左ねじ」や「逆ねじ」が使用されます。
例としては、
- 扇風機の羽根を固定するネジ
- 水素タンクの接続部
- ガスバーナーの酸素とガスの供給バルブ
- 芝刈り機
- 自動車の部品
などがあります。
右ねじと左ねじの区別のポイントは、ネジを縦に持った時に螺旋の方向を確認することです。
「右肩上がり」が右ねじ、「左肩上がり」が左ねじと判別できます。
頑固なネジを緩める方法とコツ
頑固に固まったネジを緩めるための方法とテクニックは、次のようにまとめられます。
- 潤滑剤やオイルを適用することで、ネジとネジ穴の間の摩擦を減少させます。
- より高いトルクを提供するインパクトドライバーを使用して、固いネジを緩めます。
- アイロンを使用してネジを30秒間加熱し、その後冷却することで、ネジとネジ穴の間に隙間を生じさせます。
- 貫通ドライバーを使って、固いネジに衝撃を加え、緩めることができます。
- ボルスター(六角部)付きドライバーとスパナを組み合わせて使用し、より強い力でネジを回します。
一般的に入手可能な潤滑剤「CRC5-56」は多くの場面で有用ですが、プラスチックやゴム素材には適さないことがあります。
そのため、シリコンベースのオイルや「CRC-666」が、特に錆や湿気に強い効果を発揮し、推奨されています。
特に、「CRC6-66」は電気機器や電池駆動装置の金属表面において、湿気を強力に除去しつつ、潤滑性を高めるためにお勧めです。
貫通ドライバーは、ドライバーの軸がグリップの端まで貫通しており、ハンマーで叩いて使用することで、錆びついた固いネジに衝撃を与えて緩めることができる工具です。
信頼できる工具メーカー、ベッセル(VESSEL)から提供されている製品は、特に頼りになります。
まとめ:ネジを緩める正しい方向とは?
効果的に頑固なネジを緩める方法は、主に以下の点に集約されます:
シリコンベースのオイルや「CRC-666」など、適切な潤滑剤を使用することで、プラスチックやゴムに悪影響を与えずに、錆や湿気を防ぐことができます。
- インパクトドライバーを使用して、固く締まったネジを効率良く緩めます。
- アイロンでネジを温めてから冷やすことで、ネジとネジ穴の間に隙間を作り、緩めやすくします。
- 貫通ドライバーを使用して、錆びついたネジに衝撃を加え、緩めます。
- ボルスター付きドライバーとスパナを使って、大きな力でネジを回します。
基本的に、ネジを緩める方向は反時計回りです。
右ねじか左ねじかを見分けることも重要で、特定の用途で逆向きのネジが使われる場合があります。
これらの方法とテクニックを身につけることで、DIYや日常生活で遭遇する困難を克服し、スムーズに作業を進めることができます。