「秋は具体的にいつ始まり、いつ終わるのでしょうか?」
「秋はどの月からどの月まで続くのでしょうか?」
「9月はまだ夏を感じるのでしょうか、それとも秋の始まりと言えるのでしょうか?」
8月の暑さが落ち着き、9月に入ると過ごしやすい季節が訪れます。
特に9月後半は涼しさが増し、秋の気配を強く感じられるようになります。
夜には虫の声が響き、秋の訪れを感じさせます。
この時期になると、「秋は一体いつからだったっけ?」と考えることもありますね。
10月になると秋の雰囲気はさらに深まりますが、9月初旬には夏の暑さが残る日もあるため、まだ夏が続いているように感じることがあります。
気象庁の基準や旧暦をはじめ、さまざまな角度から秋の期間について解説します。
秋の期間について
秋が実際に何月から何月までかについては、複数の基準があります。
- 気象庁による秋:9月から11月
- 四半期に基づく秋:10月から12月
- 天文学に基づく秋:秋分の日(9月23日)から冬至(12月22日)
- 旧暦による秋:7月から9月(月切り)、立秋から立冬の前日まで(節切り)
これらの基準について、詳しく見ていきましょう。
気象庁による秋
気象庁によれば、秋は9月から11月までとされています。
9月は残暑が残ることがありますが、徐々に涼しくなります。
10月には秋晴れの日が増え、11月には冬の訪れを感じるようになります。
特に日本海側では雨が多くなり、北日本では雪が降り始めることもあります。
「秋は何月から何月まで?」と聞かれたら、「9月から11月まで」と答えるのが一般的です。
四半期に基づく秋
四半期制では、1年を四つの期間に分け、それぞれを3ヶ月で計算します。
この観点から見ると、秋は第三四半期に位置づけられ、10月から12月までが秋となります。
この期間は学校での第二学期にあたり、運動会や文化祭、合唱コンクール、野菜の収穫、修学旅行、遠足など、多くのイベントが行われます。
快適な気候と晴れの日が多い秋は、これらの活動を楽しむのに最適な季節です。
天文学に基づく秋
天文学では、秋は秋分の日から冬至の日までと定められています。
2023年を例に挙げると、秋分は9月23日(土曜日)、冬至は12月22日(金曜日)になります。
これにより、2023年の秋は9月23日から12月22日までとなります。
旧暦での秋
旧暦では、秋を定義する2つの方法があります。
- 月別区分:7月から9月
- 節別区分:立秋から立冬の前日まで
これらの区分について詳しく見ていきましょう。
月別区分
旧暦では、秋は七月から九月までとされています。
- 七月:初秋
- 八月:中秋
- 九月:晩秋
最初に見たとき、7月から9月が夏の期間に感じられるかもしれませんが、これは旧暦に基づく区分です。
2023年の場合、旧暦の7月はグレゴリオ暦で8月16日(水曜日)から始まり、旧暦の9月の終わり(29日が最終日)は11月12日(日曜日)に相当します。
よって、旧暦での2023年の秋は8月16日から11月12日までとなります。
節別区分
節別区分では、年を春夏秋冬の四季に分け、それぞれを6つの節気で細かく分類します。
この二十四節気によると、秋は次のようになります。
- 立秋:7月節(8月8日頃)
- 処暑:7月中(8月23日頃)
- 白露:8月節(9月8日頃)
- 秋分:8月中(9月23日頃)
- 寒露:9月節(10月8日頃)
- 霜降:9月中(10月24日頃)
この区分によれば、秋は立秋(8月8日頃)から立冬の前日(11月7日頃)までとされます。
9月は夏の終わりか秋の始まりか?
気象庁と旧暦による見解
9月が始まると、初旬は夏の暑さが感じられますが、徐々に涼しい日が増えて秋の気配を感じるようになります。
これにより、「9月はまだ夏なのか、それとももう秋なのか?」という疑問がしばしば生じます。
しかし、気象庁の基準や旧暦の区分によると、9月は秋に分類されます。
したがって、9月を秋の季節と見なすことができるでしょう。
気温から見た秋の始まり
天文学的には、秋は9月23日に始まるとされていますが、9月の初旬には夏の暑さが残ることが多いです。
2022年の9月を例にすると、中旬まで日中の最高気温が30℃を超える日がありました。
2022年9月の気温を振り返ると、東京では9月の上旬から中旬にかけて高温が続き、下旬になるとようやく過ごしやすい気温になったことが分かります。
このため、「9月23日から」という天文学的な定義が、秋の始まりとして適切だと考えられます。
秋を告げる虫の声
秋といえば、虫の声も特徴的なシンボルの一つです。
スズムシ、コオロギ、アオマツムシ、キリギリスなどの虫たちが、秋の訪れを告げてくれます。
これらの虫は8月の下旬から活発になり、美しい声で鳴き始めます。
地域によっては9月の上旬から聞こえ始め、10月の下旬や11月の上旬まで鳴き続ける虫もいます。
これらの虫の声が聞こえる期間が8月下旬から11月上旬までであることからも、9月を秋と捉えることに一理あると言えます。
季節の区切り方について
「秋の期間」について詳述してきましたが、他の季節についても簡単に触れてみましょう。
春の期間
- 気象庁による春:3月から5月
- 四半期で見た春:4月から6月
- 天文学的春:春分から夏至まで
- 旧暦の春:1月から3月(月切り)、立春から立夏の前日まで(節切り)
夏の期間
- 気象庁による夏:6月から8月
- 四半期で見た夏:7月から9月
- 天文学的夏:夏至から秋分まで
- 旧暦の夏:4月から6月(月切り)、立夏から立秋の前日まで(節切り)
冬の期間
- 気象庁:12月から2月
- 四半期:1月から3月
- 天文学:冬至から春分まで
- 旧暦:10月から12月(月切り)、立冬から立春の前日まで(節切り)
まとめ
秋の始まりに関してさまざまな視点から見てきましたが、以下のようにまとめられます。
- 気象庁による秋:9月から11月
- 四半期で見た秋:10月から12月
- 天文学的秋:秋分(9月23日)から冬至(12月22日)
- 旧暦での秋:7月から9月(月切り)、立秋から立冬の前日まで(節切り)
9月はまだ夏の暑さが残ることがありますが、秋の範疇に入ります。
秋は食欲の秋、読書の秋、紅葉の季節として、多くの魅力があります。
また、学校では運動会や文化祭などのイベントが行われるなど、活動的な季節でもあります。
この素晴らしい季節を存分に楽しんでください。