「春の期間は具体的にどの期間なのでしょうか?」
「春とはどの月から始まるのでしょうか?」
「3月はもう春なのでしょうか、それともまだ冬でしょうか?」
3月になると気温が少しずつ上がり、「春が来たかな?」と感じる人が増えます。
しかし、この時期に「春の始まりはいつだったか?」と疑問に思うこともあるでしょう。
3月から春が始まるという感覚はありますが、実際には4月からと考える人もいます。
この記事では、春の期間についてさまざまな定義をご紹介します。
春の期間について
春の期間にはいくつかの定義があります。
- 気象庁が定める春:3月から5月
- 四半期で見た春:4月から6月
- 天文学的な春:春分(3月21日)から夏至(6月21日)
- 旧暦での春:1月から3月(月切り)、立春から立夏の前日まで(節切り)
これらについて、一つずつ詳しく説明していきます。
気象庁が示す春の期間
気象庁によれば、春は3月から5月までとされています。この時期は暖かく、過ごしやすいです。
特に沖縄や奄美では、5月には梅雨入りすることが多いです。
四半期で見る春の期間
四半期で区切ると、春は4月から6月までになります。
この区分は、官公庁や企業の会計年度、学校の年度変更とも一致します。
各国で年度の開始月が異なるのも興味深いです。
- アメリカ:国は10月、学校は9月、企業は1月開始
- 中国:国と企業は1月、学校は9月開始
- 韓国:国と企業は1月、学校は3月開始
天文学的な春の期間
天文学では、春は春分の日から夏至の日までとされています。
たとえば2023年の場合、春分は3月21日、夏至は6月21日です。
この定義によると、2023年の春は3月21日から6月21日までとなります。
旧暦で見る春の期間
旧暦によると、春の期間は以下のようになります。
- 月切り:1月から3月
- 節切り:立春から夏至の前日
旧暦での春の期間についてもう少し詳しく見てみましょう。
月切りで見る春の期間
旧暦での春は、正月から三月までとされています。
- 一月:初春
- 二月:中春
- 三月:晩春
例えば、2023年の旧正月は1月22日で、旧暦の3月30日はグレゴリオ暦で5月19日にあたります。
これによると、旧暦での2023年の春は1月22日から5月19日までとされます。
二十四節気で見る春の区切り
春の期間を判断する際、二十四節気という伝統的な区切りが用いられます。
これにより、年を四季に分け、それぞれをさらに6つの節気に分類しています。
具体的な春の節気は以下の通りです。
- 立春…1月の節気(毎年2月4日ごろ)
- 雨水…1月の半ば(2月19日ごろ)
- 啓蟄…2月の節気(3月5日ごろ)
- 春分…2月の半ば(3月21日ごろ)
- 清明…3月の節気(4月5日ごろ)
- 穀雨…3月の半ば(4月20日ごろ)
夏を告げる立夏が毎年5月5日ごろにあるため、節気に基づく春は2月4日から5月4日までとされます。
2月は春の始まりと言えるのか?
旧暦では、2月4日の立春をもって春の開始とします。
「では、2月を春の一部と考えるべきなのでしょうか?」と疑問に感じるかもしれません。
2月の季節分け
結論として、旧暦では2月は春に分類されますが、気象庁の基準ではまだ冬に含まれます。
3月の季節感
3月になると、旧暦でも気象庁の基準でも春が訪れるとされます。
3月中旬頃には気温が上昇し、春の象徴である桜が咲き始めます。
3月末の卒業式時期には、より薄手の服装で過ごせるようになることから、「春は3月から」との感覚が一般的になります。
四季の変わり目
これまで春の期間に焦点を当ててきましたが、ここで他の季節の変わり目についても触れてみましょう。
夏の期間
- 気象庁:6月から8月
- 四半期:7月から9月
- 天文学:夏至から秋分まで
- 旧暦:4月から6月(月切り)、立夏から立秋の前日まで(節切り)
詳しくはこちらの記事でご確認ください。
秋の期間
- 気象庁:9月から11月
- 四半期:10月から12月
- 天文学:秋分から冬至まで
- 旧暦:7月から9月(月切り)、立秋から立冬の前日まで(節切り)
詳しくはこちらの記事でご確認ください。
冬の期間
- 気象庁:12月から2月
- 四半期:1月から3月
- 天文学:冬至から春分まで
- 旧暦:10月から12月(月切り)、立冬から立春の前日まで(節切り)
詳しくはこちらの記事でご確認ください。
まとめ:春の始まりを振り返る
春がいつ始まるかは、使われているカレンダーや定義次第で異なります。
気象庁は春を3月から5月としており、この時期は比較的温かく過ごしやすいとされています。
その一方で、四半期で区切ると春は4月から6月、天文学では春分から夏至まで、旧暦では1月から3月を春期間としています。
特に、旧暦においては2月4日の立春を春の始まりとみなしますが、気象庁の基準ではまだ冬に含まれています。
3月になると、旧暦であろうと気象庁の定義であろうと、春が来たと感じられるようになります。
この時期には、桜の開花や卒業式など春を象徴するイベントが目立ちます。
そのため、「春は3月から」というのが一般的な見解です。
季節の変わり目に関して簡単に言及すると、気象庁では夏を6月から8月、秋を9月から11月、冬を12月から2月と定めています。
しかし、四半期や天文学、旧暦の基準もあり、季節の開始と終了はそれぞれ異なります。
このようにして、春の開始時期は多様な基準により様々です。
旧暦では2月からが春ですが、実際に春を感じ始めるのは多くの人が3月からです。
季節の変わり目は、気温や自然の変化だけでなく、文化や伝統、行政や経済活動に基づくカレンダーにも深く関わる複雑なものであることがわかります。